DirectSQL 1999年09月30日 有限会社 イント・ツーワン 〒157-0067東京都世田谷区喜多見7-27-19 リバーサイド成城パレス1F TEL 03-5494-7100 FAX 03-5494-7101 Email info@int21.co.jp 本ドキュメントは、DirectSQL について解説するものです。 本ドキュメントおよび対象となるソフトウェアの内容は予告なく変更される ことがあります。 ●概要 SQL Server(6.x および 7.x)に接続するための高速ライブラリである。 このライブラリが動作するマシンには、DB Libraryがインストールされて いる必要がある。 ●特徴 ・他のミドルウェア(SQL DMOやODBC、OLE DBプロバイダー、DAO、RDO、ADO) などは一切必要ない。 ・DB Libraryをダイレクトに呼び出すので、高速で使用メモリはきわめて少ない。 ・複雑なTransact SQLブロック文やストアードプロシージャを実行できる。 注意: SQL Server 7.x でのOLE DBプロバイダーを利用しなくては使えない機能 には対応していない。 ●インストール DirectSQL.DLL を Regsvr32.exe(通常はWindows\systemディレクトリにある) を使ってレジストリに登録する。 例 c:\windows\system\regsvr32 DirectSQL.dll アンインストール時には、Regsvr32.exe に /u オプションを使って登録を 削除する。 例 c:\windows\system\regsvr32 /u DirectSQL.dll ●Visual Basicなどから使用するためには 参照設定ダイアログを開き、「DirectSQL Type Library」にチェックをし、 ボタンを押す。 ●DirectSQLで使われるオブジェクト、プロパティ、メソッド ★DBLibraryオブジェクト DirectSQLの一番上位のオブジェクト。 接続に必要な情報を設定し、セッションを作成し、クエリーを行う。 Cancelメソッド 引数: なし 戻り値: なし Fetch途中で結果を捨てる。 通常は、Fetchがfalseを返すまでロウを取得しなければならないが、このメソッドを使うと途中放棄することができる。 Closeメソッド 引数: なし 戻り値: なし 接続を閉じる Compileメソッド 引数: SQLCommand As String (SQL文の文字列) 戻り値: なし SQL文をコンパイルする Executeメソッド 引数: なし 戻り値: なし SQL文を実行する Initializeメソッド 引数: なし 戻り値: なし 初期化する。 Openメソッド 引数: なし 戻り値: なし 接続する Columnsプロパティ データ型: DBColumns型 Fetchした行のDBColumnsコレクションを返す。 Databaseプロパティ データ型: String型 データベース名のプロパティ。接続前に設定しておく。 Fetchプロパティ データ型: Long型 1行Fetchする。Fetchできたら0以外を返す。 GetNextResultプロパティ データ型: Long型 次のResultsetを取得する。取得できたら0以外を返す。 MessageSeverityプロパティ データ型: Integer型 表示するエラーメッセージの最低限の重要度を指定する。 Passwordプロパティ データ型: String型 接続パスワードを指定する。 ProgramNameプロパティ データ型: String型 プログラム名を指定する。設定するとSQL Serverのプロセス一覧に載る。 RowCountプロパティ データ型: Long型 Insert/Update/Deleteをしたときに処理された行数を返す。 Selectのときには、これ以上Fetchするものがないときに設定されるが、 Selectの結果行数を示すものではないので注意。 Serverプロパティ データ型: String型 接続するサーバー名を指定する。 Userプロパティ データ型: String型 接続ユーザー名を指定する。 ★DBColumnsコレクション DBColumnオブジェクトのコレクション。Fetchした1行のカラムの集合。 Countプロパティ データ型: Long型 カラムの数を返す。 Itemプロパティ (このオブジェクトのデフォルトプロパティ) データ型: Item(Index) As DBColumn DBColumnオブジェクトを返す。 ★DBColumnオブジェクト Fetchした行、カラムの内容。 Nameプロパティ データ型: カラムの名前を返す。 Valueプロパティ (このオブジェクトのデフォルトプロパティ) データ型: カラムの値を返す。 ●履歴 1999/10/3 デモ版公開 1999/10/4 DBLibraryオブジェクトのデフォルトプロパティをColumnsプロパティにした。 1999/10/13 サンプルプログラムの不具合(Function GetMaxRec の Do Loop中のIf文にあるColumns -> Columns.Count)を修正